【5分探究】AIとたった15分の予習で授業が別物になるって本当？

授業の15分前に“先読み”を入れるだけで、わからない所がはっきりし、発言もしやすくなります。今日からできる予習の型を解説します。

完璧に読む必要はありません。重要語を拾い、図表をなぞり、問いを一つ作る――この三点セットを15分で済ませると授業が別物になります。

予習は「全部読む」ではありません。ポイントは重要語の先取りと自分の問いづくりです。短時間でも効果が跳ね上がります。

15分予習は「語→図→問い」の順で回す
AIは要点の“目印づけ”だけに使う
授業では「聞きながら色分け」で理解を固定する
まとめ：語と図で骨組みを作り、問いで授業をつかむ

15分予習は「語→図→問い」の順で回す

キーワード先取り：太字・見出しから重要語を拾うこと。
先行図解：図や表を先になぞって形を頭に入れること。

最初の5分で教科書の太字・見出しだけを眺め、目についた語を3〜5個メモします。次の5分で図や表を指でなぞり、矢印や軸の意味を口に出して確認します。最後の5分で「今日の問い」を一つだけ作成します。ここまで終えれば、授業中に聞き取るべき単語と注目すべき図のポイントが決まるので、集中が保てます。

例：地理なら「人口ピラミッドの形が示すことは？」、理科なら「電流と電圧のグラフの直線は何を意味？」といった一行の問いを用意します。

つまりどういうこと？
本文を細かく読む前に、単語と図で骨組みを作り、最後に問いで狙いを決める。これだけで授業の吸収率が上がります。

AIは要点の“目印づけ”だけに使う

アンカーワード：理解の中心に置く合図となる語。
先読みプロンプト：授業前にAIへ渡す指示文。

予習段階のAI活用は“まとめ”ではなく目印づけが目的です。拾ったキーワードをAIに渡し、「これらを結ぶ見出しを3つ」「図に入る矢印の意味を一行で」と依頼します。長文の解説は不要です。授業後に自分のノートで肉付けする方が定着します。AIはアンカーワードと関係の線を引く役に限定しましょう。

例：「気圧・風・等圧線」を入力して「因果関係の矢印を3本だけ」など、短く指定します。必要最低限の合図だけ受け取りましょう。

つまりどういうこと？
予習でAIに長文は不要。合図を作り、授業で中身を埋める。役割分担を守ると、理解が自分のものになります。

授業では「聞きながら色分け」で理解を固定する

色分けノート：語＝青、因果＝赤、数字・式＝黒などの役割を色で決める方法。
ハイライト復習：授業後に色だけを追って要点を確認するやり方。

授業中は、予習で拾った語を青、先生の「だから」「なぜ」でつながる部分を赤、図や数式は黒、と色で役割を固定します。色分けは情報の交通整理です。ノートを見返すと、青だけで用語リスト、赤だけで因果の流れが一気に追えます。さらに、終わり3分で「今日の問い」に対する自分の答えを一文で書き、余白に次の問いを一つ増やします。

例：歴史なら青＝年号と用語、赤＝原因・結果、黒＝年表の線。数学なら青＝定義語、赤＝条件やなぜ、黒＝式・図とします。色は3色に絞ると運用しやすいです。

つまりどういうこと？
役割ごとに色を固定すると、あとで必要な線路だけを高速でたどれます。復習時間が短くなり、覚え直しが減ります。