日本神話の全貌!国譲りから神武東征の流れ|5分de探究#005

古墳・飛鳥・奈良
日本神話の全貌!国譲りから神武東征の流れ|5分de探究#005
日本神話は、ただのファンタジーだと思っていませんか?


その裏には、古代の権力争いや建国のリアルが隠されています。神々の物語と史実の意外なつながりを”5分”で紐解きます。

▼ この記事でわかること

Q. 日本神話の全貌とは?国譲りから神武東征の流れ


スサノオの追放から国譲りを経て、子孫の神武天皇が即位します。神話は皇室の正統性と古代の史実を伝えます。
母を恋しがるスサノオの暴挙により、姉アマテラスは天の岩屋へ隠れ、世界は闇に包まれます。八百万の神々の知恵で光を取り戻した後、追放されたスサノオは地上でヤマタノオロチを退治し英雄となります。

その後、アマテラスは孫を地上へ降臨させる「天孫降臨」を行い、その曾孫である神武天皇が東征を経て初代天皇として即位。この壮大な神話は、皇室の正統性を示すと同時に、古代における大陸からの移民や勢力拡大の史実を反映している可能性があります。
📚お読みになる前に📚

前回のお話はこちら!

天皇と神話の関係とは?権威の源泉と国生み|5分de探究#004
「天皇家はいつ始まったの?」と聞かれて、自信を持って答えられますか? 実は歴史の教科書にも載っていない、神話と事実の不思議な関係。この記事を読めば、曖昧だった「日本のルーツ」がスッキリ分かります。

📘このブログの楽しみ方📘

  • STEP 1.一気読みでサクッと把握5min
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姉弟喧嘩が招いた世界崩壊の危機?

誓約(うけい):神意を問うために行われる古代の占いで、吉凶や正邪を判断する。
天の岩屋:天照大神が弟の行いに怒って引きこもった洞窟。世界が闇に包まれた。
八百万の神(やおよろず):自然界のあらゆるものに神が宿るという、日本固有の多神教的な概念。

日本の神話は、なんと壮大な「姉弟喧嘩」から大きく動きます。 追放された弟スサノオは、姉のアマテラスに挨拶へ行きますが、彼女は「国を奪いに来た」と疑います。そこで身の潔白を証明するために行われたのが誓約です。この占いで勝利したスサノオですが、勝ち誇って田んぼを壊すなどの乱暴狼藉を働き、ついには死人まで出してしまいます。


これに心を痛めたアマテラスは天の岩屋に引きこもり、太陽を失った世界は闇と災いに包まれました。困り果てた八百万の神たちは、宴会を開いて彼女を誘い出す作戦に出ます。アメノウズメの踊りと神々の笑い声に誘われてアマテラスが顔を出した瞬間、力自慢の神が彼女を引っ張り出し、世界に光が戻りました。この騒動の結果、スサノオは地上へ追放されることになります。

🔍 つまりどういうこと?🔍

スサノオの暴力により太陽神アマテラスが隠れ、世界が危機に陥りました。しかし、神々の団結と知恵によって彼女を連れ戻し、秩序を回復。原因を作ったスサノオは責任を取らされて地上へ送られるという、波乱の展開で物語は進みます。


暗闇の世界でアメノウズメが踊り、神々が笑っている様子


── では、地上に降りたスサノオの冒険を見に行きましょう。

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追放されたスサノオは地上で何した?

葦原中国(あしはらのなかつくに):高天原(天界)と黄泉の国(死の世界)の間にある、私たちが住む地上。
国譲り:地上の支配権を、先住の神オオクニヌシから天界の子孫へと譲らせた交渉。
三種の神器:皇位継承の証とされる三つの宝物。鏡・勾玉・剣(草薙剣)を指す。

高天原を追放され、葦原中国(地上)に降り立ったスサノオを待っていたのは、怪物ヤマタノオロチでした。彼はこれを見事に退治し、三種の神器の一つである「草薙剣」を手に入れます。やがてスサノオの子孫であるオオクニヌシが地上を治めるようになりますが、天上界のアマテラスは「そこは私の子孫が治めるべきだ」と主張し始めます。


そこで行われたのが国譲りの交渉です。最初は話し合いでしたが難航し、最終的には武神タケミカヅチが派遣され、圧倒的な武力を見せつけることで交渉を成立させました。オオクニヌシが苦労して作り上げた国は、こうして天上の神々の手に渡ることになったのです。このプロセスは、先住勢力がより強力な新しい勢力に統合されていく古代の政治状況を暗示しているとも言われます。

🔍 つまりどういうこと?🔍

スサノオは地上で怪物退治をして英雄となり、その子孫が国を繁栄させました。しかし、天上の神々は「地上の支配権」を要求。武力を背景とした交渉の末、地上の国はアマテラスの家系へと譲渡されることになったのです。

💡 情報が混み合っていませんか?細かい時系列は、年号整理ページ にまとめてあります。是非ご活用ください。


タケミカヅチがオオクニヌシに国譲りを迫っている場面


── では、いよいよ神の世界から歴史へと繋げましょう。

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神話から歴史へどう繋がっていく?

天孫降臨(てんそんこうりん):アマテラスの孫ニニギが、地上を統治するために高千穂に降り立ったこと。
神武東征(じんむとうせい):初代天皇が九州を出発し、戦いを経て大和(奈良)で即位するまでの遠征。
万世一系(ばんせいいっけい):初代神武天皇から現在の天皇陛下まで、血筋が一度も途切れず続いていること。

地上の支配権を得たアマテラスは、孫のニニギノミコトを地上へ送ります。これが天孫降臨です。彼は三種の神器を携えて九州の高千穂に降り立ちました。そこから数世代を経て生まれたのが神武天皇です。彼は一族を率いて豊かな土地を求め、瀬戸内海を東へと進む神武東征を行います。数々の激戦の末、大和(奈良県)に入り、橿原宮で初代天皇として即位しました。


この即位が紀元前660年とされ、現在の皇室まで続く万世一系の根拠となっています。もちろん、神話にはドラゴンや魔法が登場するため、すべてを史実とは捉えられません。しかし、九州から東へ移動して大和に政権を作ったという大枠は、古代における人々の移動や、大陸からの渡来人が定着していく過程を反映している可能性が高いと、多くの歴史学者が指摘しています。

🔍 つまりどういうこと?🔍

天上の神の孫が九州に降り、その子孫が東へ遠征して奈良で最初の天皇になりました。この物語はファンタジーの要素を含みつつも、古代日本の「人の動き」や「国家形成」の真実を、神話という形を借りて伝えているのです。


── 👀 読むのが疲れてきませんか? 「歴史は好きだけど、文字を読む時間はあまりない…」 そんな方には、耳で聴く読書がオススメ。

📚続けて読みたい 5分de探究記事📚

── 最後に、この記事のまとめFAQでおさらいしましょう。

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まとめ:神話が語る日本のルーツと真実

私たちは神話を単なる「おとぎ話」として片付けがちですが、そこには古代人の世界観や、国家が成立する過程での権力闘争が色濃く反映されています。物語の裏側にある「意図」や「史実の影」を想像することで、歴史はより深く見えてきます。
この記事のポイントは、以下の3つです。

神話は政治的意図や権力構造を反映
天皇の正統性は神器と血筋で守られた
物語と史実の境界線こそ面白い

ここで得た小さな気づきが、明日のあなたの視野をほんの少しだけ広げてくれますように。

↓ わかりやすいと感じたら是非拡散を ↓

❓この記事のテーマに関するFAQ❓

Q1.神武天皇が即位した紀元前660年は史実ですか?

考古学的には弥生時代早期にあたり、統一国家の存在は確認されていません。後世に作られた象徴的な年代と考えられています。

Q2.三種の神器は実在するのですか?誰が見たのですか?

実物は存在するとされますが、天皇陛下でさえ見ることは許されていません。箱に入った状態で儀式に用いられます。

Q3.なぜ神話を知る必要があるのですか?

日本の成り立ちや、皇室が長く続いてきた背景にある精神性を理解するためです。史実と伝説の区別を知る教養にもなります。

各時代の FAQ は、FAQまとめページ で一気見できます。是非ご活用ください。

[主な参考資料]
・佐藤信ほか編『詳説日本史(日本史探究)』山川出版社,2023
・国史教科書編纂委員会編『市販版 国史教科書』PHP研究所,2024
・笹山晴生ほか編『詳説 日本史史料集』山川出版社
出典:Wikimedia Commons
※当記事は上記の信頼できる書籍・史料に基づき作成していますが、わかりやすさを優先した独自の表現を含みます。

[この記事を書いた人]

Alex Kei(学び直し歴史ライター)

早稲田大学創造理工学部卒。複数の教科書と専門書を読み比べながら、【大人の学び直し】に特化した記事を執筆しています。


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👇noteではこんな話をしてます(目次)👇

スサノオとアマテラスは何を争ったのか?
世界が真っ暗になったとき、神はどうした
追放された神々の「国づくり」
天孫降臨と神武東征は何を正当化?
まとめ:日本神話から歴史との付き合い方を学ぶ


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